賃貸物件を探される時、多くの方は「大手賃貸サイト」を活用されますよね?
確かに、大手賃貸サイトは「お客様の希望条件」(築年数、エリア、家賃、間取り、付帯設備など)を入力するだけで、希望条件に全て合致した部屋のみが掲載されてくるので、その中から、気に入った部屋を数件選び、実際に内見を行った上で、最終的に1部屋に絞るというのが、王道の部屋探しといったところでしょうか?
ただ、そのやり方では場合によっては「お宝物件に入居できない」かもしれません。
目 次
1.大手賃貸サイトの条件に合わなければリノベーションをしても掲載してもらえない
近年では、賃貸物件の供給数が「飽和」状態になっていることから、特に地方都市においては「空き室」が深刻化になっています。
そこで、一部管理会社においては、築年数が経過した物件を「リノベーション」する所が多くなってきていますが、ただそもそもリノベーションに関する法的な定義づけがされていないことから、大手賃貸サイト上においても「サイト内におけるリノベーションの定義」に合致している部屋でしか、リノベーション物件ページに掲載することはできません。
ですので、リノベーション物件に住みたいと思っていても、全てのリノベーション物件を確認することはできません。
余談ですが、当物件のリノベーション部屋に関しては、大手賃貸サイト上における「リノベーション定義から外れている」とのことですので、リノベーションページには掲載されてはいません。
2.キャッシュバックの恩恵は少ない
一部賃貸サイト上においては、サイト経由で契約した場合、後日「家賃1か月分がキャッシュバック」されるといったキャンペーンを行っている所もあります。
後日であったとしても、現金(振込対応になりますが)が戻ってくると聞くと、トクをした感じがしてきますが、ただキャッシュバックの恩恵は「それほど期待できない」場合が多いので、注意が必要です。
キャッシュバックが期待できない理由
・家賃1か月分が戻ってくると言っても、上限設定されている
・キャッシュバックするためには、新規口座を開設しなければならない。
・○○万円もらえると言っても、抽選制。全ての人が対象ではない
正直な所、キャッシュバックをしてくれる賃貸サイトで物件を探すよりも、仲介会社などでお部屋探しをした方が、キャッシュバック同等もしくはそれ以上のサービスをしてくれる可能性は、高くなります。
実は毎年1月~3月は繁忙期となるため、家賃や初期費用の交渉をしても、難しいと断られる可能性が高くなりますが、ただ繁忙期をずらした時期において、部屋探しをすると、物件を所有するオーナーさんは、一日でも早く部屋を埋めたいと考えているので、無理難題な条件を言わない限り、交渉に応じてくれる可能性は高くなります。
例えば、一定期間家賃が無料となる「フリーレント」についても、繁忙期以外ならば「交渉」してもらえれば、簡単にOKを出してくれるかのせいもあり、また礼金が設定している物件の場合ならば、礼金を外してくれることもあり得ます。
ここだけでも家賃1~2か月ぐらいの費用は簡単に抑えることができます。
3.新築=住みやすいという保証はありません
賃貸物件を探されている方の多くは、築年数が古い物件は「住みにくく」、一方築年数が浅い物件は「最新設備が導入」されているから、住みやすいといったイメージをもっていますが、それはあくまでも都市伝説にすぎません。
確かに築年数が浅い物件や、新築物件は「最新設備が導入」されているので、設備が充実している部分においては、メリットであることには間違いありませんが、居住性の部分においては、必ずしも住みやすいといった保証はどこにもありません。
どうしてここまでのことが言えるのかというと、管理会社報告によると…
・防音性に優れていると言われている「新築・鉄筋コンクリート賃貸」であっても、生活音問題は普通に発生している。
・インターネット無料物件の一部は、通信速度が低下してくる可能性があるので、ネット環境を充実させたい人には、不向き。
・新築物件は、競争力が高いので、建物完成前に契約される方が多くいるので、人によっては家具の配置がうまくいかない/部屋が思っている以上に広くないといったデメリットが発生する
このようなことが起こり得るのですが、多くの方はこの現実をあまりご存知ではありません。
4.新築→リノベ賃貸に住むことで、簡単に貯蓄が可能に
リノベーション賃貸は、築年数は経過しているものの、室内空間は新築並みになっているので、おしゃれな部屋に住みたいけれど「家賃は抑えたい」と考えている方にとっては、魅力的な部屋と言えます。
特に経済的な面において、新築物件に入居する事が可能な方が、リノベーション賃貸に住むことによって、家賃を浮かせることができることから、浮いたお金を貯蓄に回すことが可能となります。
最近のリノベーション賃貸のクオリティーは、とても高くなっていて、場合によっては新築よりおしゃれになっている部屋もあるので、ばかにすることはできません。
5.まとめ
賃貸物件を探す時、希望条件に合った部屋を数件見学をして、最終的に1部屋に絞るといった方法で、部屋探しをされている方は多いと思います。
実際に入居された部屋が「本当に住みやすいかどうか」は、正直入居してみなければわからないことですが、ただ仲介担当者は、常日頃から多くのお客様に「物件案内」をしているので、お客様が選んだ部屋が「住みやすいかどうか」について、おおよその推測をすることは可能です。
なぜそのような推測をすることができるかというと、クレームなどが発生する場合、大抵は「いつも同じ物件」「物件を建築した施工会社が同じ」であることが多いのですが、このことについては、当然賃貸サイト上では掲載されないことから、賃貸サイトの情報をうのみにしてしまうと、ハズレ物件に入居してしまう可能性が出てきます。
物件検索をする場合は、担当者の意見(デメリットも含む)を聞いたうえで、判断されたほうがいいのではと思われます。
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