近年の賃貸業界においては、管理している賃貸物件の「空室率」を少しでも改善しようと、築年数が経過した物件を、新築並みに蘇らせる「リノベーション」を積極的に展開しています。
築年数が経過してくると、特に水回り部分=キッチン、トイレ、浴室などは、使用している器具が古くなっていることもあり、どうしても「古臭さ」が出てしまうこともあるので、壁紙を交換した程度では、古臭さを解消することができません。
しかし、内装や設備を交換するリノベーションをすることによって、見違えるぐらい室内空間がおしゃれになり、また家賃も新築と比べると割安になっていることから・・・
「新築物件に住みたいけれど、予算的に難しい」
「おしゃれなリノベーション賃貸に住みたい」
方ににとっては、理想的な部屋であることは間違いありません。
ただ、リノベーションは内装(壁紙や床材)や設備(キッチン本体)などをすべて交換することが多いことから、基本的に1室完成させるのに数百万円程度の費用がどうしても発生してしまいますので、リノベーション賃貸物件の家賃設定は、築年数に応じた家賃相場と比べると「割高」になっていることが多いです。
どうしてリノベーション賃貸物件の家賃が、築年数に応じた家賃相場と比べると「高め」になっているかというと、リノベーション費用を相場並みに設定してしまうと、ご契約されても費用を回収するまでに「4~5年位」かかってしまうこと。また4~5年経過してしまうと、お客様によっては都合によって退去してしまうことから、回収ができないまま退去となってしまうと、リノベーションをした意味合いはなくなってしまいます。
余談ですが、壁紙交換の目安は5年と言われているので、お部屋の使用状態にもよりますが、4~5年で退去となってしまうと、壁紙交換費用が再度発生するので、管理会社やオーナーとしてみると、退去される前までには、リノベーション費用回収は完了させたいというのが本音です。
そのことを理解している管理会社及びオーナーさんは、リノベーション部屋の家賃を、あえて家賃相場並みに揃えていることは少ないのですが、ただ一部のリノベーション賃貸物件を管理している管理会社では、相場以下に家賃設定をしている所があります。
リノベーション部屋の家賃が安ければ、当然リノベーション賃貸に入居したい方にとっては、諸手を挙げて賛成されますが、ただしこれは賃貸以外でも言えることですが、モノの値段が安すぎる場合というのは、必ずどこかを削らなければならない=デメリットの部分があると考えるのが定説ですが、実はリノベーション部屋の家賃が安い物件は、入居後のアフターケアー(管理体制)がしっかりとされていない場合が多いので要注意です。
これは知人が教えてくれたことですが、知人はもともとリノベーション賃貸物件に興味を持っていたこともあって、某管理会社が手掛けたリノベーション賃貸に入居したことがあったとのことです。
家賃が安い部分にひかれて入居したものの、ある日上階から漏水が発生し、室内の壁紙が濡れてしまったことから、管理会社にすぐに連絡して「対応してほしい」とお願いしても、壁紙を交換を中々してもらえず、担当者からは「別の部屋を紹介」してもらったところ、その部屋とは同じ建物の空き部屋だったことから、管理会社の態度に憤慨し、もう二度と、その管理会社が管理している物件には入居したくないと、話してくれました。
リノベーション賃貸について
リノベーション賃貸は、築年数が20年を超えた物件が中心となって、室内をリノベーションしていますが、ただその物件が「オーナーチェンジ」「管理会社が変わった」場合、過去どのようなメンテナンスを施していたか、詳細まで把握することが難しいのが現実であることから、過去に行われたメンテナンスが不十分な物件は、先程の事例にも合ったように、急に建物設備が老朽化によって、破損してしまうリスクは出てきます。
ただし、しっかりとメンテナンスが施してあれば、劣化や建物寿命を延ばすことは十分可能であることから、その点は誤解されないようお願い致します。
設備障害に対して対応しない管理会社は論外
設備不良や設備破損があった場合で、それを放置したままの状態にすると、場合によっては「善管注意義務違反」に該当してしまい、退去時に修繕費用を支払わなくてはならないケースが出てきます。
ですので、もし室内の設備に不具合があった場合には、すぐに管理会社に連絡しなければなりませんが、ただ管理会社が全く対応しないというのは、もはや論外。上記のようなケースは、お客様の立場からしてみたら「入居したら対応なんかしなくてもいいんだな」と言っているようなものであり、この様な対応をとっているような会社とは、誰だって今後は取引などはしたくはないものです。
グレイスロイヤルの場合は?
甲府市大里町にあるグレイスロイヤルも、築年数が経過していることもあり、2018年以降からは、空き部屋を順次リノベーションを行っていますが、当物件においては、オーナー主導型の管理体制を構築していて、オーナーも集客をしていることから、ご入居者様との信用信頼関係が構築されているので、ご入居者様からダイレクトに連絡があった場合には、すぐに管理担当者に連絡して、対応してもらうようにお願いしています。
ですので、設備障害が発生したとしても、対応しないということはゼロである以上、もし管理担当者が対応を全くしないという事実が分かった時点で、当物件では担当者を即刻追放いたしますのでご安心ください。(なお今までそのような事例は当然ありませんが(笑))
今日も最後までブログを読んでいただきまして、ありがとうございます。
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