賃貸物件では、昔から「和室部屋」がどこか必ず1部屋はあるのは当たり前でしたが、近年では、実家にそもそも和室部屋がないところが多くなったことや、また賃貸で和室部屋があると、必然的に「退去時に表替え代を請求」されることから、新築賃貸物件では、まず和室部屋はありませんし、また築年数が経過した物件では、和室部屋が残っている所もありますが、時代の流れから「和室から洋室」に間取り変更する物件が多くなり、今では和室部屋がある賃貸は、ある意味において貴重な存在になりつつあります。
このような状況下ではありますが、甲府市大里町にあるグレイスロイヤルでは、もともと築年数が古い(1993年築)こともあるので、和室部屋は標準装備となっていますが、当物件では和室から洋室に変更することは原則的には行ってはおらず、和室部屋はそのまま和室として活用していますが、ただ畳に関しては、通常の畳ではなく、琉球畳と呼ばれている畳を採用しています。
どうしてグレイスロイヤルでは、和室部屋をそのまま活用しているかというと、実は和室部屋を残すことによって、様々な使い方ができることを知ったからです。
琉球畳とはいったい何?
当物件の和室部屋で採用している琉球畳。
琉球畳と言っても、いったいどのような畳なのかわからない方も多いと思われますので、簡単に説明させてもらうと、畳縁のない「半畳タイプ」の畳を市松模様に敷いたものを、琉球畳と言います。
琉球と聞くと、沖縄県を連想される方も多いと思いますが、発祥はまさにその通りで沖縄県=琉球王国の時代からあったといわれています。
通常の畳というと「長方形で縁があるもの」を連想してしまいがちになりますが、琉球畳の最大の特徴は「縁がなく正方形」となっていることから、室内空間が堅苦しいイメージにはなりにくく、市松模様のおかげもあり、和モダン空間に変身することから、和室離れが加速している今の時代、若い世代でも受け入れやすい畳と言えます。
おしゃれでモダン空間が人気
琉球畳は、畳の置き方を交互にすることによって、まるで2色の畳を使用しているかのような雰囲気となりますが、実はこれは目の錯覚で、本当は1色のみ。
見た目的におしゃれでモダンな空間は、若い世代にも受け入れられていますが、実は当物件で採用している琉球畳の色は、全てベージュ。
どうしてベージュを採用し続けているかというと、色彩学的に「無意識に筋肉の緊張を解きほぐす効果」=リラックス効果があると言われているからです。
近年では住環境は「洋室化」が進み過ぎてしまって、ちょっと横になりたい時も「ソファー」等を使用してしまいがちになりますが、当物件の琉球畳がある和室部屋で休むことによって、知らない間にリラックス効果が期待できるので、仕事や子育てでちょっと疲れた方にとっては、ぜひ活用してほしい部屋と言えます。
生活音問題にも一役買います
賃貸物件のクレーム件数の中で、最も多いと言われているのが「生活音が原因と思われる騒音」特に足音が階下の部屋に響いてしまい、トラブルに発展するケースがよくありますが、この原因の一つに「賃貸の洋室化」がよく問題に挙げられます。
1階と2階の間には、吸音効果が期待できる「ALCコンクリート」が施工されていますので、上階の部屋から発生する足音は「ALCコンクリートが吸音」することによって、ある程度は期待できるものの、ただ音に関しては「認識の違い」が人によってあり過ぎることから、非常に難しくて、通常のフローリングの部屋の場合、スリッパを履かなければ、ある程度の生活音は階下に響いてしまいます。
特に小さいお子さんがいるご家庭の場合、お子さんが走り回ってしまうことから、よく問題になりやすくなりますが、ただ1部屋だけでも和室部屋があると、畳そのものがクッション性があるので、吸音効果が期待できます。
つまり、和室部屋があることによって、生活音トラブルを多少なりとも回避する手助けをしてくれることから、お子さんがいるご家庭にはぜひ勧めたい部屋と言えます。
通常の畳よりダニが発生しにくい
通常の畳は、ダニが発生しやすいのがデメリットであることから、定期的な掃除は必須となり、特に小さなお子さんがいる家庭においては、掃除は洋室以上に念入りにする必要がありますが、流通している琉球畳は「和紙」でできているので、通常の畳と比べるとダニの発生率は少なくなります。
また当物件では、上級グレードの部屋のみ「漆喰」を施工していますが、漆喰は調湿効果が期待できることから、カビの発生を抑制する効果が期待でき、ダニはカビをエサにしているので、ダニの心配はほぼしなくても大丈夫と思われます。
退去費用が原則無料
先程もお話させてもらいましたが、通常の畳が敷いてある賃貸物件の場合、畳が日焼けしやすいことから、退去時には「畳の表替え」を行わなければならず、そのために必然的に表替え代を請求されてしまいます。(賃貸借契約書に記載があります)
ただ琉球畳は「日焼けがしにくい」こともあるので、原則的には表替えは不要になり、ご入居期間中に「故意に破損や汚損」をさせない限り、退去費用は発生しませんので、ご安心ください。
いかがだったでしょうか?
賃貸で和室部屋と聞くと「時代遅れの産物」みたいな考えが先行してしまいますが、ただ賃貸で和室部屋があることによって、吸音対策にもなりますし、また日焼けに強い琉球畳を採用することによって、退去費用を抑えることができたり、また和モダン空間が魅力的になることから、和洋折衷型の生活を送ることもできるので、気持ちの切り替えをするには最高の部屋となります。
現在募集中のS101号室においても、琉球畳を敷いた和室部屋が標準装備になっていますので、お部屋見学に来られた際には、ぜひ和室の良さを体感して頂ければ幸いです。
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