新型コロナウイルス新規感染者数が、過去最高を記録した地域が全国的に多くなり、賃貸業界においても、その影響は出ています。
これから先お部屋探しをされる方にとって、現地見学に行くということは、ある意味においてはコロナ感染リスクを負うことになります。最近ではコロナ感染を防ぐために、オンライン上においてお部屋見学をすることが可能となっていますが、ただ賃貸オーナーの立場から見ると、オンライン上においてお部屋を決めることは、ある意味において「無謀」ともいうべきもの。
ではオンラインでお部屋を決めてしまった場合、どのようなデメリットが発生するのでしょうか?
目 次
1.室内の奥行がわかりにくい
2.室内採光がわかりにくい
3.築年数が古い物件の場合、床がフラットでない場合がある
4.まとめ
1.室内の奥行がわかりにくい
オンライン内見の一番のデメリットは、室内の奥行がわかりにくいこと。
オンライン上ではお部屋の雰囲気に関しては、客観的にわかりますが、ただ室内がどのくらい大きいのかについては、オンライン上ではわかりにくく、これは実際ご自身で確認されない限り、わかりにくいというのが本音。
特に一番気を付けなければならないのは、LDK。
例えば12帖LDKのお部屋があると仮定した場合、キッチンが「壁付け」か「対面」なのかによって、広さが全くと言ってもいいほど異なってきます。
壁付けの場合は、キッチンが占めるスペースはそれほどないのですが、対面キッチンが設置されている場合、キッチンだけで約4帖程のスペースがあるので、ダイニング・リビング空間は約8帖しかありません。場合によっては家具などが置けないといったことがあり得ますので、注意が必要です。
2.室内採光がわかりにくい
オンライン上では、客観的な部分において室内空間の様子を確認することができますが、ただ室内採光(自然光)については、ご自身の目で確認して頂けなければ、その明るさで本当に大丈夫なのかわからない場合があります。明るさに関しても人それぞれ基準があると思いますが、オンライン上で見えている明るさと、実際のお部屋の明るさは、必ずしも同じに見えているとは限りませんよね。
3.築年数が古い物件の場合、床がフラットでない場合がある
築年数が経過した物件の1階部分のお部屋に多いのですが、年数が経過してしまうと、多少ではありますが、一部の部屋の床が歪んでしまう可能性(ごくわずかです)があります。これは古い物件の場合、どうしても発生してしまう現象ですが、オンライン上では担当者が言わない限り、目視では決してわかるようなものではありません。
ただこの現象に関しては、床下に潜ってジャッキなどを使うと、フラットになる場合が多いので、すぐに解決することができます。
4.まとめ
オンライン見学の場合、物件に足を運ばなくても見学することができるので、時間とお金(交通費)がかからない点はメリットと言えますが、その一方で室内の様子に関しては客観的な部分は把握することができるものの、詳細な部分(奥行き、採光など)はやはりオンライン上ではわかりにくいです。一番の懸念は、オンライン上で契約したものの、自分達が用意した家具が部屋に搬入することができない場合。このようなことが発生しないようにするためには、やはり一度は必ずお部屋見学はするべきであると、個人的には考えます。
今日も最後までブログを読んでいただきまして、ありがとうございます。
#オンライン見学 #賃貸借契約 #物件見学
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