賃貸物件は、原則的には「退去連絡」が発生した日から「募集を開始」しますが、ただこの場合は、退去後に「室内リフォームが必要と判断」した場合、募集再開まで一定の時間がかかるので、入居可能日は退去日から数週間後になることが多いです。
一方「即入居可」物件では、契約手続きが完了すれば、いつでも入居する事は可能となりますが、ここで問題となるのは「即入居可物件では家賃はいつ発生するのか」ではないでしょうか?
目 次
1.家賃発生日は契約日であることが多い
即入居可物件であっても、契約手続きが完了していなければ、入居することはできません。
特段問題がなければ、入居申込から契約締結までは「およそ2週間程度」となります。
家賃発生日に関しては、仲介会社及び管理会社によって対応は異なりますが、契約日を家賃発生日にしているところの方が多いので、入居が可能となるのは、おおむね入居申込から2週間後となります。
2.契約日を先延ばしにすることは可能?
即入居可物件において、入居審査などで特段何もなければ、概ね2週間後には入居する事は可能ですが、ただお客様によっては、今から2週間後では「早すぎる」と考えている方もいるはずです。
では、契約日をずらすことは可能なのかというと、これに関しては「オーナーさん」次第となります。オーナーさんとしてみたら、一日でも早く契約して頂き、家賃をもらいたいというのが本音ではありますが、入居申込の段階で「契約日をずらしたい」と交渉すれば、比較的受け入れてくれる可能性があります。
ただし、契約日を1か月以上先にすることは、不可能となります。
3.家賃発生日を遅らせるには?
家賃発生日を遅らせる方法としては、2つあります。
①即入居可物件以外の物件を選ぶ
即入居可物件は、契約手続きが完了すれば、すぐに入居することができるので、基本的には「今すぐにでも入居したい方」に適した部屋となっています。
一方、入居予定日が今から1か月以上先の場合、即入居可物件に入居してしまうと、家賃が無駄となってしまいます。
そこで、この様な方には「即入居物件以外」の物件がおススメ。
即入居海外の物件は、主に「退去連絡」をもらった直後に物件を募集している場合が多く、退去連絡をもらった部屋に関しては、退去後室内確認を行う関係で、すぐに入居することができませんので、賃貸サイト上においても「〇月上旬入居予定」といった感じになっています。
もし賃貸サイトなどで「〇月上旬予定」といった表記されている物件に、入居したい場合には、「募集が一旦停止」される先行申込を先に行うことで、契約日を先延ばしすることは可能となります。また先行申込をしたとしても、キャンセルは可能となるので、申込みをしてもリスクを負うことはありません。
②フリーレント付き物件を選ぶ
フリーレントとは、家賃部分のみ(共益費などは除く)が「一定期間無料」となるサービスのことで、フリーレントがついている期間分だけは、家賃発生がしないことから、契約が成立していたとしても、損をするようなことは少なくなります。
ただし、フリーレント付き物件に入居する場合、オーナーさんの立場で考えると「フリーレント期間中は家賃入金がゼロ」となってしまうことから、早期に解約されてしまうと、赤字になってしまいます。そこで、フリーレント付き物件では「短期解約違約金」が設定されていて、管理会社が指定する期間内に退去した場合には、違約金を支払わなければなりませんので、特に転勤族の方は要注意です。
4.まとめ
賃貸業界においては「仮押さえ」といった考えは一切ない事から、先に手を上げた(申込や契約)方が最優先となります。
ただし、裏ワザ(先行申込やフリーレント)を活用することによって、家賃発生日を遅らせることは可能ですが、先行申込やフリーレントには弱点もあるので、その点は十分理解した上で活用されればと思います。
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