家賃相場にあった部屋探しをすると、良い部屋に入居できない可能性が高くなります。
- mosada-hina-1122
- 2021年9月17日
- 読了時間: 4分
賃貸探しをされる際、家賃相場はどうしても気になってしまうもの。
現在の賃貸業界では、お部屋を募集する際「大手賃貸サイト」に物件情報を掲載する関係から、サイト内において家賃相場情報を簡単に確認することができてしまうため、入居希望先物件の家賃が、家賃相場より高かったりすると「相場に適していない」という理由で、入居希望候補から除外してしまう可能性が出ていますよね。
ただ、家賃相場をあまりにも気にしていると、入居後後悔してしまう可能性が出てくるので、注意が必要です。
目 次
1.家賃相場のカラクリ
2.家賃相場並み~以下の物件の特徴
3.仲介担当者の本音
4.まとめ
1.家賃相場のカラクリ

不動産賃貸業界では、現在空室率が悪化しているため「10年を一つのサイクル」として、家賃相場が下落傾向となっていています。
新築~築10年の物件では、比較的最新設備を装備していることもあるので、資産価値が下がりにくいことから、空室が発生したとしても、比較的早期に部屋が埋まる可能性が高くなります。
ただ築10年を過ぎてくると、物件全体が劣化することから、現状の家賃のままでは「早期客付け」が難しくなるので、家賃を値下げする物件が多くなってきます。
賃貸サイトの凄いところは、エリア内にある競合他社物件で、同じような築年数物件があると、ひとつの物件で「値下げ」すると、他社物件も同じように値下げしてくることから、家賃相場は下落する一方となります。

当物件があるエリアにおいては、築10年を過ぎてくると、なだらかに家賃が下落し、20年を超えてくると、一気に家賃相場が下落していることがわかります。
2.家賃相場並み~以下の物件の特徴

築年数が経過している物件において、家賃相場並み~相場以下に設定している物件の特徴としては「設備投資に消極的」な場合が殆どです。
設備が古くなってくると、当然使い勝手が悪くなってしまうので、築20年を超えた物件では、設備や内装・間取りなどを一新させる「リノベーション」を行う所があります。リノベーション物件では、基本的にすべての設備や内装を新しくすることから、使い勝手が格段によくなるので、生活がしやすくなります。
ただ、相場並み~相場以下に家賃設定している物件では、リノベーションは消極的になるので、古くなっている設備をそのまま利用するケースが殆ど。当然家賃も相場を意識しながら設定をしなければ、集客することができないため、家賃はお手頃だけど、生活がしにくい部屋が多くなってしまいます。
3.仲介担当者の本音

お部屋探しをされる場合、家賃相場を気にされた探し方をしていると、正直な所「良い物件に入居することはできない」と、仲介担当者は心の中で思っています。
家賃相場並み~相場以下の物件は、設備投資に消極的なため、家賃を下げているケースが多いことから、快適な生活を送ることが難しくなる可能性が出てくるだけではなく、場合によっては、入居者トラブル等に巻き込まれる可能性が高くなる事を、担当者は把握しています。
このようなことは、お客様の前では「決して話すことはない」のですが、常日頃から物件案内をしている担当者は、相場並みの部屋では快適な生活を送ることは難しいと、気づいていますので、もし少しでも快適な暮らしをしたいのであれは、家賃相場は「あくまでも参考程度」といった認識で見たほうがいいと思われます。
4.まとめ
当物件で募集している家賃は、実は相場と比べると「高め」となっていますが、これは退去後におこなれる「リフォーム」「リノベーション」に対して、予算をしっかりとかけておこなっているため、どうしても相場並みに家賃設定をすることができません。
ただし、当物件においては「平日の午前中に物件清掃」「お客様対応に対して積極的」「駐車場の雪かき」など、通常の賃貸物件では「ここまでしない」ようなことまで、オーナーの方でしっかりと対応していることから、家賃が相場以上になっていたとしても、お客様満足度は97%以上となっています。
お部屋探しの際、参考になれば幸いです。
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