甲府市大里町にあるグレイスロイヤルでは、2018年から空き室を順次「ナチュラルテイストに特化」したリノベーションを展開しています。
ナチュラルテイストとは、自然素材をできる限り室内に用いた部屋のことを指します。
賃貸物件で自然素材を室内に取り入れている物件は、全国的に見ても珍しく、さらに自然素材の漆喰を「居住スペース」に導入している物件は、恐らくないのではと思うぐらい、珍しいのですが、実は漆喰を賃貸物件に用いることによって、今まで賃貸業界において「最も深刻な」あの問題を、軽減できる可能性があることがわかりました。
1.そもそも漆喰とは何?
本題に入る前に「漆喰」の説明をしたいと思います。
漆喰とは「消石灰(水酸化カルシウムを主たる固化材とする、コテを用いて塗る塗り壁材」のこと。日本の建築材料として古くから使用されているものであり、最近では戸建て注文住宅に採用されているケースがありますが、施工費が壁紙と比べると「高額」になってしまうので、賃貸ではまず採用されていません。
2.賃貸業界の悩みとは?
賃貸業界における、一番の悩みといえば「騒音」
賃貸物件は、ひとつの建物の中に「複数」のお部屋があることによって、お隣/上下階が隣接していることから、どうしても生活音が響きやすくなってしまい、トラブルに発展する可能性も出てきます。
よく「新築や鉄筋コンクリート賃貸」に入居すれば「生活音は響きにくい」と言われているものの、モラルを守って頂けなければ、新築にしても、鉄筋コンクリート賃貸でも、生活音は普通に響いてしまい、クレームの元となってしまいます。
さらに「音」に関しては、人それぞれ認識が異なることから、どうしても問題に発展しやすくなってしまい、「生活音の許容レベル」はわかりにくくなってしまうので、現場対応している管理会社の社員も、対応に苦慮しているのが現状です。
3.漆喰のある性質が、吸音対策になってくれている?
肉眼では見ることができませんが、漆喰には「細かい穴」(多孔質)が沢山開いています。
細かい穴が開いているということは、そこに生活音が入り込むことによって「エネルギーが減少」していき、結果としては吸音効果が期待できるというもの。
つまり、漆喰を室内に用いることによって、通常の賃貸物件と比べると、吸音効果が期待できることから、生活音問題(特に話し声やテレビなど)に発展しにくくなると言えますよね。
さらに漆喰には、調湿効果(室内の湿気を吸湿/放湿してくれる)や消臭効果などといった効果がも期待できますので、今まで生活上において、なかなか解決することができなかった問題を、漆喰が施工されているおかげで、解決に導いてくれる点においては、優れた塗り壁材と言えます。
4.まとめ
通常の壁紙と比べて、漆喰が施工されていることによって、調湿性や消臭性、また今回紹介した吸音性が期待できることから、これからの季節は「エアコンの使用」が多くなるものの、漆喰の効果によって、省エネ対応することが可能となることから、電気代の節約ができるばかりではなく、賃貸物件におけるクレームで最も多いと言われている「生活音問題」についても、漆喰が持つ吸音効果によって、ある程度は予防することができることから、クレームに巻き込まれる可能性は、通常の賃貸と比べると少なくなるはずです。
今日も最後までブログを読んでいただきまして、ありがとうございます。
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