賃貸物件の設備は、どうしても劣化してきますので、いつかは必ず不具合や故障を起こしてしまうもの。
管理会社によくある修理依頼として、水漏れがあります。
水漏れと言っても「軽微」なものから、重大な水漏れなどがあり、水漏れがどのように発生したかにおいて、原状回復が誰の負担になるのか異なってきます。
もし現在ご入居中のお部屋で、水漏れが発生した場合、どのような対応をとればいいのでしょうか?
管理会社にすぐに連絡
水漏れなどが発生した場合には、すぐに管理会社に連絡して下さい。
管理会社の営業時間外に発生した場合には、24時間管理をしている物件では「コールセンター」24時間管理をしていない物件では、24時間対応している水道屋さんに連絡して下さい。
賃貸でよくある水漏れとは?
賃貸でよくある「水漏れ」とは、水回り部分における水栓及び、トイレの水が止まらなくなってしまった場合が、圧倒的に多いです。これらは基本的に「部品の劣化が原因」で発生する症状ですので、修理してもらえれば水漏れはなくなります。
また、エアコンの部品劣化が原因によって、エアコンから水漏れが発生することもあります。
軽微だからと言って、管理会社に後で連絡すればいいやといった考え方はNG。
賃貸借契約上、ご入居者様には「善管注意義務」が課せられているので、もしご入居者様が、劣化している事実を知りながら「放置」した結果、被害が拡大してしまった場合には、たとえ経年劣化が原因で発生した事案であっても、ご入居者様責任を問われる可能性が出てきますので、もし何か変だなと思った場合には、すぐに管理会社に相談して下さい!
因みにですが、軽微な水漏れは「備品劣化」が原因であることが殆どですので、この場合の修理費用は、全額オーナーさん持ちとなります。
自分が加害者になってしまった場合
賃貸物件における「重大な水漏れ事故」でよくあるのが、洗濯ホースが外れてしまい、階下の部屋が水浸しになってしまうこと。
エイ・ワンダイレクト賃貸保険HPによると、家財保険事故件数で最も多いのが「漏水」で全体の約4割を占めます。
洗濯排水の際、ホースがしっかりと排水溝にセットされていなければ、大量の排水が一気に室内に流れてしまうので、階下の部屋に影響が出てしまうのは時間の問題となってしまいます。この場合、事故が発生した部屋はもちろんのこと、階下の部屋の天井や家財、壁などに重大は被害が発生してしまい、原状回復は事故を起こしたご入居者様が、全額負担をしなければならなくなります。
ただし、入居時に「家財保険」に加入している場合は、全て保険対応で原状回復させることが可能となってきますので、もし水漏れ事故が発生した場合には、加入している保険会社さんにも至急連絡して下さい。
(※保険請求する場合、一部免責が発生することがあります)
今回の事例(洗濯ホースの水が外れて、水浸しになった)において、家財保険請求する場合、補償対象となるケースとは下記の通りとなります。
●建物設備に対する補償(借家人賠償責任)
室内設備や建物に損害を与えた場合に、支払われる補償のことで、これはオーナーさんに対する法律上の賠償責任を意味しています。
今回の事例の場合では、漏水が発生したことによって、自分の部屋の床を修繕する際に、支払われる保険金。
●家財保険
漏水の発生によって、所有している家財に被害が発生した場合に、支払われる保険金。
今回の事例の場合では、漏水が発生したことによって、家電製品の一部が故障した時、保険金が支払われます。
●第三者の家財を補償(個人賠償責任)
漏水事故が発生した場合、確実に隣接している部屋の方に、被害が発生してしまいますが、個人賠償責任は、被害に合った部屋の家財などを補償する保険です。
今回の事例では、漏水の発生によって、階下の部屋の家具や家電に被害が発生し、弁償しなければならない場合、保険金が支払われます。
まとめ
賃貸で水漏れが発生した場合、家財保険に加入していれば、最悪保険対応で厳重回復が可能となりますが、ただ街の不動産屋さんが管理している物件においては、家財保険未加入の方がいるみたいです。
万が一、家財保険未加入の状態で、漏水事故を発生させてしまった場合、原状回復は事故を起こした方の責任となってしまいますので、全額負担しなければならなくなります。
もし現在、家財保険未加入の方は、今すぐ加入することができますので、至急ご加入ください。
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