近年施工された新築賃貸物件においては、浴室乾燥機が標準装備になっています。
浴室乾燥機とは、換気はもちろんですが、冷風野音風も同時に使えることから、室内干しをする時や、冬場におけるヒートショック予防効果も期待できるので、入居者様からは受け入れられている設備のひとつ。
ただ築年数がある程度経過した物件においては、浴室乾燥機は設置されていないことから、「入浴や室内干しをする際、不便になるのでは?」と思われがちになりますが、ただ浴室乾燥機がなくても、入浴や室内干しに困ることは、実はありません。
では、浴室乾燥機がない場合、どのような代用があるのでしょうか?
目 次
1.浴室乾燥機は、実はデメリットの方が大きい
2.室内干しの代用は実はあります。
3.ヒートショック予防の代用とは?
4.まとめ
1.浴室乾燥機は、実はデメリットの方が大きい
室内干しをする時や、ヒートショック予防の際にとても重宝する「浴室乾燥機」ですが、一見すると設置されていることに対して、メリットを感じると思われますが、実は意外にデメリットもあります。
浴室乾燥機のデメリットで最も面倒なことといえば、やはりフィルター掃除。
乾燥機はホコリが溜まりやすくなるので、定期的な掃除をしないと、浴室乾燥機のパワーが発揮できなくなる恐れが出てきますし、また健康上あまりよろしくはありません。
また、浴室乾燥機を使って「室内干し」をされる方がいますが、実は浴室乾燥機を使用した場合、ランニングコストが高くなってしまいます。
参考までに、浴室乾燥機/エアコンの除湿モード(冷暖房除湿・再熱除湿)/冷房を使用した場合における1時間当たりの電気料金は…
・浴室乾燥機:32円
・除湿モード(再熱除湿):14.9円
・冷房:11円
・除湿モード(冷暖房除湿):4.1円
となりますので、浴室乾燥機を使って部屋干しをするならば、エアコンの除湿モードを使った方が、コスト的には半分以下に抑えることが可能となります。
2.室内干しの代用は実はあります
先に答えが出てしまいましたが、浴室乾燥機がない場合で、早く洗濯物を乾かせたい場合には、エアコンの除湿モードや冷房機能を使えば、時短乾燥が可能となり、また浴室乾燥機と比べて、電気料金を安く抑えることができるので、一石二鳥となります。
またエアコン以外の方法で、時短乾燥をさせたい場合には、衣類乾燥用の除湿機を使う方法があります。
こちらはお客様の方で用意して頂く事にはなりますが、室内干しをする機会が多い方にとっては、オールシーズンで使うことができる衣類用の除湿機は、1台あっても困らないと思うので、電気代を抑えたい方にとっては、購入する価値は十分アリだと思います。
3.ヒートショック予防の代用とは?
冬場は、洗面脱衣所と浴室が寒くなっているので、特にご高齢の方は「ヒートショック」になってしまう可能性が出てきます。
浴室乾燥機があれば、浴室内を事前に温めることができるので、脱衣所内を電気ヒーターなどを使えば、ヒートショックを予防することは可能です。
ただ浴室乾燥機がない部屋においても、お風呂をためる時「お風呂のフタ」を少しだけ開けておけば、温かい湿気が室内に循環しますし、また面倒な方はシャワーなどを使って壁全体を濡らすことによって、室内温度と湿気が高くなることから、ヒートショック予防を行うことが可能となります。
4.まとめ
浴室乾燥機がないと、室内干しをする時に不便を感じる方がいると思いますが、ただ浴室乾燥機がついている物件は、家賃が高めに設定されている可能性があるので、もし少しでも家賃を抑えたい方で、効率よく室内干しをしたい方は、備え付けのエアコンでも十分対応可能ですので、こだわる必要性はないと思います。
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