賃貸物件に入居する際、初期費用を支払わなければなりません。
初期費用は、物件や管理会社によって設定が異なっていますが、仲介手数料に関しては、ほぼ全ての物件で「設定」されていて、法定上限の「家賃1か月分＋税金」を請求している所が多いです。
不動産仲介会社にとって、仲介手数料は「売上」に直結することなので「家賃1か月分」は満額貰いたいのが本音ですが、ただお客様の立場で考えたら、仲介手数料はできたら値下げしてほしいと思っていますよね。
ではもし仲介手数料を値下げしてほしいとお願いした場合、仲介会社では対応してもらえるのでしょうか？
１．仲介手数料の値下げは難しい
仲介手数料は、賃貸物件成約に伴う報酬料の意味合いを持っていますが、法律で上限が定められている以上、値下げをしようと考える仲介会社はまずありません。
よく仲介手数料が無料と謳っている物件がありますが、仲介手数料が無料になることはまずないと考えた方が自然であり、この場合家賃値上げや礼金設定（一括借り上げの場合、礼金の受取先はオーナーではなく管理会社）をしているケースがあるので、事実上仲介手数料を支払っているのと同じになります。
仲介手数料は交渉してもまず難しいのですが、ただ場合によってはほかの初期費用で相殺できる可能性があります。
２．礼金を無料にしてもらえるようお願いする
仲介手数料の値下げは正直難しいのですが、ただ他の初期費用に関しては、場合によっては対応してくれる可能性があります。
初期費用の中に「礼金」が設定されている物件がある場合、交渉次第では無料になる可能性があります。
そもそも礼金は、入居許可を出してくれたオーナーさんに支払う謝礼金という意味合いが強いもので、昔とは違い今の時代は物件供給数は多いことから、時代遅れの慣習と言っても否定はできません。
築年数が浅めの物件においては、交渉してもダメになるケースがありますが、築10年以降で礼金が設定されてある物件に関しては、交渉次第でOKを出してくれる可能性があります。交渉の際「礼金を下げてもらえたら入居申込をする」と低姿勢でお願いすると、対応してくれる可能性は高くなります。
３．フリーレントをつけてもらえるようお願いする
フリーレントとは、一定期間家賃が無料になるサービスのことです。
築年数が浅めの物件では、フリーレントがついていないケースが多いのですが、逆に築年数が経過している物件では、入居促進の意味合いでフリーレントがついていることが多いです。
不動産賃貸業界にとって、3月は一年の中でも最も入居が多い時期となりますので、この時期に一つでも多く部屋を埋めることが求められていますので、築年数が浅めの物件でフリーレントがついていない物件では、交渉したら対応してくれる可能性が高くなります。
一方、築年数が経過している物件においては、最初からフリーレントがついている場合が多いですが、ただついていても1か月が殆ど。ただこちらも交渉すればフリーレントをもう1か月つけることも難しくはありません。3月後半に至っても部屋が空いている物件オーナーさんにとって、多少条件を下げても入居してほしいと考えているので「フリーレントを付けたら入居申込をする」と交渉すればOKを出してくれる可能性が高いと言っても過言ではありません。
３．交渉を成功させるためには
仲介手数料の値引きに関しては、正直難しい部分がありますが、礼金無料・フリーレント導入に関しては、時期にもよりますが交渉次第では成功する可能性が高くなります。
礼金無料やフリーレントの導入に関しては「お願いごと」に当たるので、決して高圧的な態度で対応するようなことは避けてください。高圧的な態度で交渉を続けてしまうと、仲介会社では「入居後トラブルを引き起こしかねない」と判断してしまい、管理会社における入居審査及びオーナー審査で不利＝入居審査に通らない可能性も出てきます。
初期費用の中には、オプション扱いの「ムシ駆除」「カギ交換」があり、これらはあくまでも任意なのでお客様が必要ないと感じた時には、初期費用から外すことも可能です。
ただムシ駆除・カギ交換を初期費用から外したとしても、家賃1か月に達することはあまりないばかりではなく、ムシ駆除はゴキブリ対策には必要不可欠となるので、ムシ駆除を行わないと、確実にゴキブリが発生してしまい嫌な気持ちになってしまいます。
また、カギ交換をしないと、万が一前入居者様がご自身で作ったスペアキーを持っていた場合、簡単に室内侵入を許してしまうことから、カギ交換も行った方が無難です。
今日も最後までブログを読んでいただきまして、ありがとうございます。
＃礼金 ＃仲介手数料 ＃フリーレント ＃賃貸借契約
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