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執筆者の写真GRACE LOYAL ELEGANT ROOM

賃貸の退去費用で損をしないためには?



賃貸物件では退去時に「原状回復」に戻すことが求められていますが、ただこの原状回復をめぐり、トラブルになるケースはよくあります。

原状回復に戻すことができない場合、その理由が「故意」なのか「劣化」によって退去費用負担が異なってきますが、では賃貸の退去費用で損をしないようにするためには、日常生活でどのような点に注意をしなければならないのでしょうか?


 

目 次

1.お客様負担となるのは、故意による破損などの場合だけ

2.注意点①:玄関のカギ

3.注意点②:タバコのニオイ、壁紙のヤニ汚れ

4.注意点③:カビ

5.注意点④:壁紙

6.注意点⑤:フローリング

7.退去時、自分達で補修してもいいの?

8.まとめ

 
1.お客様負担となるのは、故意による破損の場合だけ

退去時における原状回復に対する負担割合に関しては、国交省が定めているガイドラインに明確な基準が設定されていて、時間の経過と共に劣化が認められた場合は、オーナーが全額負担することになっていて、一方「入居前引越し」「入居期間中」「退去時の引越し」の時にお客様が故意に設備などを破損させてしまった場合は、お客様の方で負担していただく事になっています。


お客様責任になってしまう事例については、下記でご紹介させてもらいます。


2.注意点①:玄関のカギ

ご契約時に「お部屋のカギ」をお客様にお渡ししますが、退去時にはお渡しした鍵を全て返却していただく事になっています。

もしお客様がお部屋の鍵を紛失・破損させてしまった場合、カギそのものを新しいものに交換しなければならなくなるので、全額お客様の方に請求されてしまいますのでご注意ください。


3.注意点②:タバコのニオイ、壁紙のヤニ汚れ

室内でタバコを吸うこと自体は、何ら問題はありません。

ただ換気が徹底されていないと、タバコの煙が壁紙についてしまい、長期間換気をしないままの状態でいると、たとえ1年であっても「タバコのニオイ」が消えないことがあり得ます。またこの状態が数年たってしまうと、壁紙が変色してきます。


一見すると、壁紙そのものは「破損」していないように見えますが、タバコのニオイやたばこが原因と思われる壁紙の黄ばみは、壁紙クリーニングをしてもニオイなどを消すことは難しくなるので、交換が必要になります。


この場合、入居期間は関係なく、壁紙交換費用は全額お客様負担となります。(敷金を預け入れている場合には、敷金相殺となります)


4.注意点③:カビ

浴室・洗面台は湿気がこもりやすい環境となりやすく、また賃貸アパートに雨戸シャッターがないお部屋においては、冬季窓に結露が発生しやすくなり、このまま放置しておくと、カビが発生してしまいます。


賃貸物件において、お客様には「善管注意義務」が課せられています。

善管注意義務をわかりやすく言えば「日常生活を送る上で、注意をしながら室内を使用することを求めている」ことであり、浴室などではカビが発生することがわかっていたはずなのに、それに対して対処(掃除をしない)しなかったことでカビが生えてしまい、きれいにすることができなかった場合、原状回復に戻すことができなかったと認定されてしまい、退去時に修繕費用を支払わなければなりません。


またこの善管注意義務は、ジュースなどを床に落としてしまい、放置したことによる床のシミやカビが発生した場合にも適用=退去時お客様負担となってしまいますので、注意が必要です。


5.注意点④:壁紙

壁紙に関する現状回復に関してですが、まず長期間ご入居した場合、どうしても壁紙は日焼けしてしまいますので、壁紙が変色する可能性が出てきます。

これは「経年劣化」が原因と認定され、お客様に原状回復義務が発生することはありません。また冷蔵庫を設置したことによる、所謂「電気焼け」に関しても、お客様責任にはなりませんのでご安心ください。


ただし下記に関しては、原状回復義務が発生=修繕費支払いが求められます。


●壁に「画鋲」以上の大きさの穴をあけてしまった場合

●お子さんが壁紙にいたずら書きをしてしまった場合

●善管注意義務違反が認められる壁紙のカビ



6.注意点⑤:フローリング

入居中家具などを置いたことによって、フローリングに跡が残ってしまいますが、この場合はお客様の過失によるものではないことから、退去時に原状回復義務が発生することはありません。


フローリングにおけるお客様の過失が多い事例は、やはり入退去時に「家具運搬時」に誤って傷をつけてしまった場合。お客様としては、もちろん故意で発生させてしまったものではないことは、管理会社でもわかっていますが、ただ運搬中に傷をつけてしまった行為は、経年劣化ではないことから、退去時に原状回復義務が発生します。


7.退去時、自分達で補修してもいいの?

お客様が入居期間中「故意」によって、壁紙などを破損させてしまった場合には、退去時にお客様に修繕費用が請求されてしまいます。


基本的に管理会社が指定する工事業者に依頼をかけるので、どうしても修繕費用が高くなりがちになることから、自分達で修繕ができる部分においては、修繕をした方がオトクになると思われがちですが…


ただ一般の方が補修を行っても、管理担当者は常日頃から物件を見て回っていることから、お客様が行った「修繕跡」はすぐにわかってしまいますので、結果的にはお客様に修繕費用を請求されてしまいます。ですので、もし破損してしまった場合には、そのままの状態にして頂くと、修繕がしやすくなるケースもありますので、そのままの状態にしてもらえると助かります。



8.まとめ

賃貸の退去費用と聞くと「意外なほど退去費用を請求された」「敷金が戻ってこなかった」等といった声をよく聞きますが、ただお部屋をきれいに使用して頂ければ、退去費用が高額になることはまずありえません。


退去時におけるお客様負担が多いのは、やはり浴室換気が不徹底が原因と思われる「浴室内のカビ」「洗面脱衣所のカビ」ですが、これは浴室換気扇を「常時つけっぱなし」「浴室ドアを完全に締切る」ことを行っていただければ、退去時に精算になるケースが少なくなります。


賃貸はあくまでも借り物という意識を持っていただければ、退去費用を抑えられるかもしれませんね。


今日も最後までブログを読んでいただきまして、ありがとうございます。



#退去費用 #経年劣化 #修繕費用 #敷金

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