賃貸物件を借りる時、多くの方は「家賃交渉」等を行うことが多いと思いますが、実は同じ交渉をしたとしても、交渉が通りやすい時期と難しい時期があります。
一般的に、年度末の時期(毎年1月~3月)は、転勤や就職などによって、多くの方が賃貸物件を借りられることもあるので、交渉をしても「難しい」ケースが多いのですが、一方閑散期は、物件を所有されるオーナーさんにとって、一日でも早く「部屋を埋めたい」と考えていることから、比較的交渉が通りやすくなります。
閑散期の中でも、秋口は交渉が通りやすくなる
不動産賃貸業界における「閑散期」とは…
・4月後半~8月お盆前まで
・10月~11月
と言われています。
閑散期の中でも10月~11月の2か月間に関しては、物件が空いているオーナーさんの立場で考えると「このまま空室が続くと、来年1月~3月まで空室が続いてしまう」といった危機感を持っているので、この時期に交渉をすると「多少難しい交渉内容」でも、オーナーさんがOKを出してくれる可能性が高くなるので、もし少しでも初期費用や家賃を抑えたいならば、秋口に部屋探しをするのは、ある意味で合理的と言えます。
交渉の仕方について
オーナーさんに家賃や初期費用交渉をしようと思った時、どのような切口で話せばいいか、わかりませんよね?
実は交渉してもOKなものと、NGなものがあるので、この点をしっかり踏まえれば「玉砕」することはありません。
まず交渉してもOKな費用は…
・家賃
・敷金
・礼金
・フリーレント(家賃が一定期間無料となる)
逆に交渉NGな費用とは…
・仲介手数料
・家賃保証会社に支払う初回保証料
家賃や敷金・礼金、フリーレントは、閑散期ならば「比較的交渉が認められる」可能性が高くなります。
交渉がスムーズにいくためには「入居する事を前提で、家賃等が少しでもさー^ビスしてくれれば」とオーナーさんに配慮した伝え方をすると、担当者も話がしやすくなりますが、ただ現在賃貸市場は「借り手」となっていることを逆手にとって、「高圧的」な態度で接すると、逆に入居審査で不利になる可能性があるので、注意が必要です。
一方、仲介会社にとって「仲介手数料」は、契約が成立したことによる「唯一の報酬料」となることから、この部分を削ることになると、交渉自体に沸く影響を及ぼしかねないことから、口に出すこともできたら避けてもらいたい部分。
また初回保証料も、仲介会社で定めているものであることから、この部分の交渉も難しいと思われるので、避けた方が無難です。
12月入居は、警戒される
12月に関しては、学生向けアパートの場合、推薦入学に合格された方が、物件探しをスタートする時期ですので、大学周辺にある賃貸アパートでは問い合わせなどが始まりますが、それ以外に関しては、年末の忙しい時期に「部屋を探すこと」は、ある意味において珍しい事であるので、警戒される可能性が出てきます。
ただし、通常のお部屋探しをされていると、仲介会社の担当者が判断すれば、この時期も閑散期となるので、交渉はしやすなるものの、オーナーさんによっては警戒される可能性が出てきます。
お部屋探しの際、参考になれば幸いです。
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