賃貸アパートを探す時、ただ闇雲に「大手賃貸サイト」から自分の条件に合った部屋を探して、部屋を決めてしまうと、入居後後悔してしまう可能性が大。
実は賃貸サイト上に掲載されている物件情報は、限られた情報しか掲載してなく、実際にその物件がどのような感じなのかについては、へやを実際に見てみなければわからないばかりではなく、物件裏情報などといったものに関しては、仲介会社の担当者に直接確認しなければわかりません。
では、賃貸アパートを探す時、どのような部分に気をつければいいのか?
現役賃貸オーナーがわかりやすく解説していきたいと思います。
1.生活音問題
賃貸物件におけるクレームにおいて、一番多いのは「生活音が原因」と思われる騒音。
音に関しては、人それぞれ認識の違いがどうしてもあることから、騒音問題に悩む方は多いと思われます。
入居後に騒音問題に巻き込まれてしまったら、入居したいのを後悔してしまうかもしれません。では部屋探しいおいて、どのような部分を確認すればいいのでしょうか?
1)家賃が安い物件はできる限り入居は避ける
賃貸物件を探す時、予算はどうしても限られていることから、予算的に厳しい方は家賃が安い物件をどうしても探してしまいがちになります。これは賃貸業界の暗黙の了解となっていますが、家賃が安い物件は、入居者の質が悪い傾向が強く、実際に管理会社に連絡が来る騒音に対するクレームの多くは、家賃が安い物件が多いです。
2)上階に入居希望の場合、床材は何を使用しているか確認する
賃貸物件の騒音問題は、上階からの足音が階下に響いてくることが原因の場合が多いことから、2階以上の上階に入居する際には、足音に気を付けながら生活をしなければなりません。
床材が通常のフローリングの場合、吸音効果が期待できないことから、何も対策しないままで生活すると、クレームになる恐れが大。そこでフローリングの場合は、吸音効果がある程度期待できる「スリッパ」「カーペット」「ジョイントマット」を用意したほうが無難。
もし、床材が吸音効果が期待できる「クッションフロア」を使用している場合には、スリッパを履いていただければ、吸音対策としては効果的となります。
3)築年数関係なしに生活音問題は発生している
賃貸物件における生活音問題は「築年数が経過している物件に集中している」と思っていた方!それは間違いです。
管理会社からの報告によると、新築物件でも築年数が浅い物件においても、生活音問題は普通に発生しているので要注意です。
2.24時間管理体制になっているか?
賃貸物件における設備トラブルは、いつどこで発生するかわかりません。
日中の時間帯ならば「管理会社に連絡」して頂ければ、担当者がすぐに対応することができます。ただ、管理会社の営業時間外(平日夜、土休日など)にトラブルがあった場合、どこに連絡すればいいのか戸惑ってしまいますよね?
大手管理会社及び一部の管理会社では、24時間管理となっているので、管理会社の営業時間外に「設備トラブル」が発生した場合、コールセンターに連絡して頂ければ、緊急性の高い事案に対しては、担当者がすぐに現場に急行し、対応することができますので安心ですよね!
一方、一部の賃貸物件では「24時間管理体制」になっていない所があり、この様な物件では24時間管理にしたい場合「有料」となってしまいます。
ただ大手管理会社では原則無料となっていますので、夜間帯にトラブル対応ができない方は、大手管理会社に入居されることをおススメします。
3.設備面が充実していても、それが快適になるとは限らない
近年施工された賃貸物件は、設備が充実しています。
インターネット無料/ホームセキュリティー/オートロックが標準装備になっているので、暮らしやすい賃貸物件であることには間違いありません。
ただ、当然ながら無料と謳っていたとしても「月々の使用料」は必ず発生していて、それらの費用を管理会社やオーナーさんが「善意」で支払っているような物件は、まずありません。これらの費用の一部は「家賃に組み込まれている」ので、実質的には使用料を支払っていることになっています。
さらにインターネット無料物件に関してですが、インターネットをあまり利用されない方ならば、おススメすることができますが、ただ近年では「テレビ離れ」が加速しYouTube等を見ている方の方が多いことから、夜の時間帯に動画など入居者の方が一斉に見てしまうと、通信速度が低下してしまい、イライラしてしまいます。
これに関して管理会社にクレームを言っても「経年劣化ではない」ことから対応してもらえません。動画をよく見られる方は、もしかするとインターネット無料物件はおススメできないかもしれません。
4.物件見学の際、物件評判をすぐに答えることができるか?
物件(オンライン)見学をされる際、仲介担当者からお部屋に関する説明などを受けると思われますが、その際に「見学先物件の評判」について質問した時「すぐに回答することができ、具体的な説明ができる」物件は、管理の質がいいことを物語っています。
実際、管理の質がいい物件では、設備トラブルがあった時にもすぐ対応することができ、また入居者トラブルなどといった問題も「発生しにくい」ので、快適な賃貸生活を送ることが可能となります。
一方、物件評判に関して担当者があいまいな回答をしていたり、また回答することができないような物件は、そこまでの物件=いいかどうかわからないような物件ということを示唆していますので、結論を出すのは先にした方がよさそうです。
5.アクセントクロスを多用している部屋は要注意
近年の賃貸業界では、少しでも室内空間を明るく・おしゃれにするために、アクセントクロスと呼ばれている「おしゃれな壁紙」を採用している物件が多くなりました。
一面だけおしゃれなアクセントクロスが貼ってあると、室内空間がおしゃれに見えるのでお客様からも喜ばれますが、ただしアクセントクロスの色が「奇抜」なものが採用されていると、入居前や入居してしばらくは「おしゃれ」に見えていても、次第に落ち着かない部屋に見えてきたり、また室内空間と家具との相性が悪くなってしまい、居心地が悪い部屋となってしまう恐れがあります。
まとめ
賃貸物件を探す時、大手賃貸サイト上に掲載されている物件から、希望条件に合った部屋を数件取り上げて、物件見学されるのが一般的となっていますが、賃貸物件の本当の意味での情報は、賃貸サイトには掲載されておらず、仲介担当者しか把握していません。
仲介担当者は、毎日のように物件案内をしているので、裏の情報にも精通している場合があります。賃貸サイトの情報をうのみにして、物件を決めてしまうと、もしその物件の裏情報があった場合、入居を決めてしまったことを後悔してしまいます。
お部屋探しをする時には、仲介担当者の意見を踏まえたうえで決められた方がベストです。
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