就職や転勤などによって、初めて賃貸暮らしをされる方も多いと思います。
賃貸物件は、賃貸借契約書という「借主と貸主双方が守らなければならないルール」があり、もし何か問題が発生した場合は、原則的には賃貸借契約書を確認することになっています。
賃貸入居前においては、基本的に「管理会社担当者」が室内確認をした上で、ご入居者様にお部屋を引き渡しますが、これは正直管理会社のレベルによって違いがあるものの、入居前確認が、しっかりしていない所では、入居後すぐに「設備故障や不具合」が発生することがあります。
もし不具合などを見つけてしまった場合、どのような対応を取ればいいのか、また原状回復義務は一体どちらにあるのか、とても不安になりますよね?
そこで、今日のブログは「賃貸入居後に発見したトラブル」について、どのように対応したらいいのか、またよくあるトラブルについて、解説していきたいと思います。
目 次
1.入居後における設備不良問題とは?
2.設備不良が発生した場合、どうしたらいいの?
3.まとめ
1.入居後における設備不良問題とは?
先程も繰り返しましたが、募集していた部屋が「正式に入居申込が完了」すると、物件を管理している管理会社においては、成約済みのお部屋の室内確認を行います。
ただ室内確認において、正直管理会社の質が悪いと、最悪スルーしてしまう可能性が高く、入居後トラブルになる可能性があります。
よくある入居後におけるトラブル事例とは、一般的には下記の通りとなります。
①エアコンから異臭がする
賃貸物件においては、原則として「備え付けのエアコン」が最低でも1台は設置されています。備え付けのエアコンについては、基本的に「退去後に行われる室内クリーニング」において、しっかりと洗浄されているはずですが、ただ管理会社によっては「エアコンクリーニングを行わない」ところがあり、前入居者の使用状況によっては、フィルターはもちろんのこと、送風ファンが「ホコリがびっちりとついている」可能性があり、この様な状態で使用するとなると、異臭が発生する可能性が極めて高くなります。
②換気扇を回した際、異常音が聞こえる
キッチン及び浴室に設置されている換気扇は、使用期間が長いと「部品が劣化しやすくなってしまい、異常音が発生」することがあります。入居前チェックによって、異常音が発生した場合には、お部屋引き渡し前までに「新しいものに交換」することが多いのですが、ただ設備の劣化に関しては「担当者でさえもいつ発生するかわからない」ことから、入居前チェック時において、特段問題なければ、そのままの状態で使用して頂く事になります。
③水回り部分
水回り部部の内、特にキッチン排水溝付近から「嫌なニオイ」が発生した際、排水トラップ若しくは排水ホースの劣化が原因と思われます。
引渡し前において、排水溝付近から「嫌なニオイ」が発生していた場合には、すぐに対応しますが、ただニオイに関しては「人それぞれ嗅覚に違いがある」ので、お客様によっては非常に気になってしまう方もいるのが現状ですので、ニオイ問題に関しては、ご入居後しばらくして問題発生することが多いです。
④壁や床にキズや汚れがある場合
原則的に、退去時後に室内の床や壁に「キズや汚れ」がある場合には、しっかりと修繕を行った上で、再募集するケースが多いのですが、ただ物件によって(オーナーさんの意向もありますが)壁や床に「明らかなキズ」があった状態でも、そのまま貸し出している所があります。
このような場合は、入居前にあったものであるため、退去時においては「借主責任」を追及されることはありませんが、一応保険のつもりで、キズや汚れがあった個所においては「写真」等を取って保存することによって、退去時において、自分達がつけたものではないことを証明することができます。
2.設備不良が発生した場合、どうしたらいいの?
入居後において、明らかな設備不良が発生した場合、すぐに管理会社に連絡して下さい。
設備不良が発生した原因が、明らかな「経年劣化」であれば、原状回復費用はオーナーさんが全額支払ってもらえるため、すぐに対応してくれます。
安心ください。
なお、入居後に明らかに「設備不良が発生したこと」に気づいていながら、それを放置してして破損や汚損が発生してしまうと、賃貸借契約上における「善管注意義務違反」となってしまい、ご入居者様責任になってしまうので、その点は十分注意が必要です。
3.まとめ
お客様がご入居される前、管理会社担当者は室内確認を行い、もし不備な点があれば、その個所はしっかりと修理した上で、お部屋を引き渡しますが、ただ消耗品でもある換気扇に関しては、入居後しばらくして設備不良になる可能性は、正直どの物件でもあり得る話です。
ただ経年劣化による設備不良が発生した場合は、オーナーさんがしっかりと対応してくれますし、更に一定期間設備対応に時間がかかった場合には、法的にご入居者様には「一定期間のみではありますが、家賃減額請求」ができることから、このことをしっかりと把握しているオーナー様は、すぐにでも対応してくれるので、万が一にも設備不良があっても、安心して生活することができます。
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