賃貸物件に入居されると、毎月管理会社に家賃(共益費などを含めた金額)を支払わなければなりません。ただここで気になる点は、賃貸入居後、一番最初に払う家賃は、入居翌月なのか、翌々月なのかイマイチわかりにくいですよね。
特に賃貸物件を初めて借りられる方にとって、入居後一番最初に支払う家賃は、入居してから何時になるのか、わかりにくいもの。
大手賃貸管理会社においては「前家賃」制度を導入しています。
前家賃とは、契約した月の家賃と翌月分の家賃を「一度に支払う」こと。
前家賃は「初期費用」の中に含まれているのが一般的なので、この時点で家賃を支払っている感覚は「ほぼゼロ」であることから、入居後次に家賃の支払いがあるのがいつになるのか、わかりにくいのは無理はありません。
ここで前家賃に関して詳細に説明さえてもらうと…
例えば、9月15日が家賃発生日(たいていの場合、賃貸借契約締結日になります)の場合、9月15日~30日までの間の家賃は「日割り家賃」が適用されますので、支払い家賃が細かくなってしまう可能性が出てきます。ただ翌月分(ここでは10月)に関しては「1か月分の家賃」が発生するので、初期費用の中に含まれている「前家賃」は…
9月分の日割り家賃+10月分の家賃の合計額
を支払うことになります。
つまり契約した月と翌月分の家賃は「契約時に支払済み」となるので、次に家賃を支払うのは「11月分」からとなります。なお口座振替手続きには、一定の時間がかかることから、口座振替の準備ができるまでは、管理会社が指定する口座に「送金」しなければなりません。なお送金にかかる「手数料」はお客様負担となりますので、ご注意ください。
賃貸物件の中には、家賃が一定期間無料となる「フリーレント」が設定されている物件がありますが、フリーレントが設定されている場合の前家賃の計算は、上記の図で説明すると、9月15日~10月14日までの家賃分(共益費などの諸費用はフリーレント対象外)は無料となり、10月15日~31日分の家賃は「日割り家賃」が適用されます。
なお、フリーレントが設定されている物件においては、管理会社が定める期間内で退去してしまうと、違約金を支払わなければならなくなりますので、早期退去することがわかっている方は、契約する前に一度仲介会社に相談されることをおススメします。
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