賃貸物件を探される時、多くの方は物件(オンライン)見学をされてから、最終的に1部屋を決めていると思いますが、ただ1部屋内見しただけで、物件を決めている方は、少数派だと思われます。
内見数が多くなると、その分担当者にも迷惑をかけてしまうのではと、感じてしまう方もいると思われますが、では賃貸内見を沢山して「断る」のは、相手方に迷惑をかけてしまうものなのでしょうか?
目 次
1.断るのは大丈夫です
2.どうして寛大な態度をとるかというと
3.トラブルになりやすい断り方とは?
4.まとめ
1.断るのは大丈夫です
内見後に、お部屋をキャンセルすることに対しては、担当者に迷惑をかけてしまうことは、一切ありませんので、ご安心ください。
賃貸業界の認識としては、お部屋探しをされている方は「複数の物件を見学・比較」しているものと認識しているので、見学だけ来られる方は「結構」多いと考えています。
万が一に、内見後キャンセルしたいといった時に「態度が硬化」するような仲介会社は、所詮そこまでの会社=売上的にも少ないと思われますので、逆にキャンセルしたことがラッキーになる可能性の方が高いです。
2.どうして寛大な態度をとるかというと
どうして寛大な態度をとるかというと、仲介会社は確かに「契約して頂く事」が最終目的ではありますが、お客様が納得された上で「ご契約」して頂けないと、契約後(入居後)にトラブルが発生することが、わかっているからです。
担当者は「契約してほしい」と考え、物件のメリット(設備の説明、周辺状況など)をお客様にお伝えしますが、ただ担当者の目線とお客様の目線が「同じ」であることはありません。
現在では「大手賃貸サイト」を利用して、物件情報を確認される方が圧倒的に多いのですが、ただ仲介会社では、物件を可能な限り「きれい」に見せるため、写真を一部加工(明るさ調整や、望遠レンズを使用)しているので、賃貸サイトで見た部屋と、実際の部屋とでは「印象が全く違う」といったことも珍しくはなく、つまりデメリットの部分は「見学時」でなければわかりません。
どのような物件でも「デメリット」はつきものではありますが、仲介会社ではこの部分もある程度は把握しているので、もし見学先の物件が「納得」しなければ「キャンセル」するのはありなことです。
3.トラブルになりやすい断り方とは?
一般的に「内見後であってもキャンセル」することは「可能」ではあるものの、場合によってはトラブルになってしまうこともあるので、その点は注意が必要です。
例えば、物件見学された方が「エアコン1台増設」=オーナーさんの方で用意してくれるならば入居したいと、交渉されたので、オーナーさんもエアコンを準備していざ取付けようと思った時「やっぱりキャンセルしたい」といきなり申し出た方が、過去にいたとのことです。
賃貸のキャンセルに関しては、原則論としては「賃貸借契約が成立するまで」は可能であり、契約金を支払っていたとしても、全額返金は可能となります。
ただ今回のケースで一番ダメな部分は「エアコンを設置してくれれば契約する」と、お客様が申し出て、オーナーさんも「契約して頂けるもの」と考えた上でエアコン設置を決めたのちに、キャンセルを申し出た点。
細かくいってしまうと、口約束であっても「契約は成立」(諾成契約)し、今回のケースでは契約条件としてエアコン1台設置することであることから、オーナーさんとしてはキャンセルになったことで、ものすごいショックを受けてしまいます。
契約時においては、交渉を行う方も多いと思いますが、もし交渉を行った場合で「交渉条件をのんでくれた」時には、よほどのことがない限り「キャンセル」はされないことをおススメします。
4.まとめ
賃貸物件においては、内見後であってもキャンセルを申し出ることはOKですが、ただ家賃交渉などを行った時、オーナーさんがOKを出してくれた場合には、入居を決意して頂けないと、場合によっては「今後交渉をされた方に対して、オーナーさんが警戒心を持ってしまう」恐れがあるので、よほどのことがない限りは、入居決意をしたほうがいいと思われます。
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