賃貸物件に入居する際、保証人を付けないといけないと借りることができないと思っていませんか？
確かに、一昔前の賃貸業界では「連帯保証人」を付けなければ、部屋を借りることができませんでした。連帯保証人を付けなければならない理由とは、万が一入居者様が「家賃滞納」した場合、貸主であるオーナーさん（管理会社）は、誰に未払い家賃を請求すればいいのか、わからなくなってしまいますよね！
そこで入居時に「連帯保証人」をつけることによって、家賃滞納した場合、すぐに連帯保証人に電話をして、家賃の未払いが発生したので、至急支払ってもらうよう、管理会社などではお願いをすることになりますが、ただこの連帯保証人に関しては、様々な問題が発生していることをご存知でしょうか？
連帯保証人を指定する場合、基本的にはご入居者様の親御さんや、一番近い身内（叔父や叔母）の方がなる場合が多いと思われますが、連帯保証人を付けたとしても、その方が資産がない＝支払い能力がなければ、最悪オーナーさんは泣き寝入りをせざるを得なくなってしまいます。
さらに債権回収をしようと思っても、管理会社が一方的に行うのはNG行為となってしまいますので、もし債権回収するならば、弁護士などを雇って対応してもらわなければなりませんが、こちらも支払い能力がなければ、泣き寝入りをせざるを得なくなってしまうので、今までは「家賃滞納期間が長期化」になってしまった方は、債務免除する代わりに「今すぐ大挙してほしい」と完全にオーナー側振りの状況が続いていましたが、1990年代に始まった「家賃保証会社」の誕生によって、保証会社が債務を一時的に肩代わりしてくれることから、近年では「連帯保証人不要」でも、お部屋を借りることができる時代となりました。
連帯保証人不要のメリット
連帯保証人が不要になると、入居審査のスピードが格段に速くなります。
保証人になってもらえても、管理会社審査において「不可」判定がついてしまえば、再度探さなくてはならなくなってしまいますが、保証人不要になると、即入居審査を始めることができるので、契約まで時間がかからない点においては、メリットと言えます。
連帯保証人不要のデメリットとは？
連帯保証人不要物件においては、入居時に管理会社が指定する「家賃保証会社」に加入しなければなりませんが、保証会社に加入する場合「初回保証料」として、家賃50～100％（物件によって金額は異なります）及び、年1回更新料として「1万円～2万円」をそれぞれ支払わなければならなくなる点は、デメリットと言えます。
また、支払われた保証料・更新料は「掛け捨て」となりますので、退去時には返金されず、万が一家賃滞納した場合、保証会社はあくまでも「一時的に家賃を立て替えて」支払うことになるので、後日立て替えてもらった家賃分を返金しないと「ブラックリスト」に掲載されてしまいます。
ブラックリストに掲載されてしまうと、5年間は信用情報機関に掲載されてしまいますので、入居時に入居ができないといったケースが出てきます。
さらに家賃保証会社の方針にもよりますが、厳しい保証会社では「家賃滞納を3か月以上続いた」場合には、強制退去に向けて法的手段に打って出て、強制退去して頂く場合があります。
まとめ
近年では、連帯保証人不要物件が多くなってきて、大手管理会社物件ではもちろんですが、街の不動産屋さんが管理している物件においても、保証会社必須の所が多くなってきました。
保証会社を利用することによって、保証料や更新料がかかる点においては、デメリットと言えますが、ただ連帯保証人の役割を担ってくれる点においては、メリットになる可能性の方が強いのではと、個人的には思います。
お部屋探しの際、参考になれば幸いです。
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