賃貸物件に長く住んでいると、つい思うことは「このまま住み続けた方がオトクなのかどうか」ではないでしょうか?
賃貸物件を解約する場合、基本的にはよほどの理由(転勤・戸建て住宅住替え)がない限りは難しいと思われますが、実は賃貸に住み続けることに関しては、オトクになる場合が多いです。
ではどうして賃貸物件に長く住むことにより、オトク度が増していくのでしょうか?
目 次
1.引越費用などが掛からない
2.6年以上のご入居でさらにオトク
3.場合によっては家賃が下がる場合も
4.家賃交渉の裏ワザ
5.まとめ
1.引越費用などが掛からない
賃貸更新時期を迎えて、新しい賃貸物件に入居したいと思い、現在入居している賃貸物件を解約しようと思った時。
新しい賃貸物件の家賃が、現在の家賃と比べて「同等」「高い」場合、はっきり言って引越しをしないほうが家計的にはオトクになります。
新しい賃貸物件に入居しようと思っても…
①解約精算費用が発生(お客様が故意による設備損傷などがあれば、請求されます)
②退去クリーニング費用(大手管理会社物件では設定されている場合があります)
③引越費用(自分達で引っ越しをするにしても、3~4万円程度はかかります)
④新居の初期費用の支払い(おおよそ家賃4か月分程度)……
このぐらいの費用が掛かりますので、例えば騒音問題に巻き込まれて、一日でも早く退去したいと思っている方以外の方と、現在入居している家賃が高くなってしまったので、家賃が安い物件に入居したいと考えている以外の方は、はっきり言って住み続けた方がオトク。
2.6年以上のご入居でさらにオトク
賃貸物件に長期入居するメリットとすれば、退去時の精算がもしかすると減る可能性が高くなることです。
そのボーダーラインはご入居されて6年を過ぎてから。
6年を過ぎてくるとお部屋の設備に関する「減価償却」=設備の価値が1円に下がるので(ただし設備によって減価償却期間は異なります)故意に壊さない限りは、退去費用が大幅に減少します。
例えばよくあるケースとして、浴室内にカビが発生しまった場合。
入居期間1年でカビが生えてしまうことは、明らかに「浴室換気不足」=善意注意義務違反となるので、退去時に精算をしなければなりませんが、これが6年以上のご入居の場合、浴室そのものの価値が明らかに減少していることから、よほどのことがない限り請求されるようなことはありません。
ただし減価償却に関しては、例外があり…
お客様が故意に破損させてしまったものに関しては「対象外」となってしまうこと。
例えばお子さんが壁紙に「いたずら書き」をしてしまった場合、これは明らかに故意(お子さんにとっては故意とは思ってはいないと思われますが)に該当するので、たとえ6年以上ご入居されたとしても、退去時に精算=壁紙張替え費用が発生します。
3.場合によっては家賃が下がる場合も
長期ご入居して頂く事により、家賃値下げ交渉がしやすくなるのもメリット。
賃貸物件は「退去リフォーム・リノベーション」を行ってから、お部屋を募集→貸し出すことから、一定期間ご入居されなければ、リフォーム・リノベーション費用代を回収することができない(赤字)となってしまいますが、ただ長期ご入居されることにより、回収は既に完了し、利益が発生している場合が多いので、更新時期のタイミングで「家賃値下げをしてもらえないか?」と頼み込むのはアリ。
一般的に6年以上ご入居されていて、まだ一度も交渉したことはない方は、一度行ってみてはいかがですか?ただし交渉するのにも「コツ」があります。
4.家賃交渉の裏ワザ
家賃値下げ交渉の裏ワザは、丁寧に交渉ができるかどうか?
家賃が下がることにより、お客様は有利になりますが、一方管理会社やオーナーにとっては損失となってしまいます。
交渉をする際「エリア内における家賃相場と部屋の家賃とでは差異が発生している」「他の部屋の家賃は自分達の家賃と比べて安い」等といった発言をするのは、出来たらやめましょう。
これらの情報は、管理会社では100%把握していますし、この様なことを言ってしまうと、場合によっては「ケンカを売る」ような発言に聞こえてしまうので、もし交渉をするのであれば「相手の立場を尊重しつつも自分たちの意見を言う」ことが大切。
例えば、今後住替える予定もないので、出来ることならば家賃を値下げしてもらえませんか?などとやんわりと交渉をすれば、管理会社の担当者もオーナーさんに話をつけやすいですし、また丁寧な交渉をしてくれるお客様に対して、管理会社も「この人なら値下げしてもいい」という気持ちになります。
一方、理論武装で交渉(相場家賃や他の部屋の家賃との乖離)するような方に対して、管理会社は100%嫌うタイプ。
あまりにも高圧的な態度で交渉をしてしまうと、管理会社としても「もしこれを受け入れたら、このことを他のご入居様に伝える可能性が高い」と判断して、交渉そのものを受け入れない場合が出てきます。
更新時期のタイミングで、家賃値下げ交渉をしてくる場合が多いのですが、家賃値下げはご入居者様・オーナー(管理会社)の双方が合意しない限り、新賃料にはならないどころか、更新時期のタイミングで更新手続きが完了しないと、契約満了=退去しなければならないので、家賃交渉をする場合には、更新日ぎりぎりのタイミングで行うと、リスクが生じてしまうので要注意です。
5.まとめ
賃貸物件は入居期間中、丁寧に室内を使用していれば、退去時に発生する費用は殆どないと言ってもいいほどなく、また管理会社やオーナーさんに丁寧な対応をしてると、家賃交渉がとってもしやすい=あの人なら安心できるという気持ちになります。
これから賃貸探しをされる方は、管理会社やオーナーさんとは仲良く付き合うことが大切ですよ!
今日も最後までブログを読んでいただきまして、ありがとうございます。
#更新 #賃貸借契約
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