賃貸物件を探される時、賃貸物件が「どの方角」にあるのか、気になりますよね?
賃貸業界的には「南向き」に物件がある部屋は、比較的多くの方に受け入れられているという認識を持っていますが、これにはしっかりとした理由付けがあるからです。
特に一番違ってくるのは「光熱費」なのですが、この部分をある程度把握しているかどうかで、月々のランニングコストが大きく異なってきますので、現在お部屋探しをされている方は、要注目です!
目 次
1.南向きの部屋のメリット&デメリット
大手管理会社が施工した賃貸物件では、よほどのことがない限り「南向き」に建てられている可能性が高いですが、どうして賃貸物件は南向き施工を重視しているのでしょうか?
それは、お客様が賃貸物件で生活する上での「メリット」が大きいと判断していることが背景にあります。
では、南向きにある賃貸物件のメリット及びデメリットとは、どのようなものがあるのでしょうか?
【メリット】
年間を通じて、日当たりがよく、洗濯物もよく乾く
日中の時間帯は、照明をつけなくても明るい
南向きの部屋は、そのほかの部屋と比べて日差しが入りやすいので、秋冬は比較的温かい
【デメリット】
真夏の時は、容赦なく日差しが室内に入ってくるので、室内温度が上がりやすくなる
南向きの部屋においては、どちらかというと「デメリット」より「メリット」の方が多いので、特にファミリータイプ物件を探されている方にとっては、住みやすいと言えます。特に洗濯物に関しては、南向きに部屋があると、年間を通じて「洗濯物が乾きやすくなる」ことから、女性(奥様)からは高い支持を頂いています。
2.エアコン使用の場合、実は暖房の方が光熱費が高くなる
地域によって差があるものの、大体12月~3月頃までは、何かしらの暖房器具を使用する機会が多くなります。
賃貸物件における暖房器具で、最初から備え付けられているものとしては、エアコンがあります。エアコンは、スイッチ一つで簡単に冷風や暖風が室内に流れてくるので、部屋をすぐに暖めたい時には、エアコンはとっても便利なツールとなりますが、実はエアコンを冬に使用する時、夏場と比べると「電気代が高くなってしまう」ことに、多くの方は気づいてはいません。
どうしてエアコン暖房を使用すると、電気代が高くなるのか?
これは、夏場と比べて「室内温度と設定温度」の差が歴然としているため、冷房と比べると消費電力が多くなってしまうからです。
この現象は、お風呂の追い炊きと同じで、同じ設定温度であっても、夏場は「水道水がそれほど冷たくない」ので、ガス消費量をそれほど高くはなりませんが、冬場の水道水は、夏場と比べると、圧倒的に冷たすぎてしまうので、お湯を温めるために「多くのガスを使わざるを得なく」なってしまうことから、必然的にガス料金が高くなってしまいます。
冬のデメリットとして、夏と比べると「外が寒すぎる」ことから、家にいる時間帯がどうしても長くなりがちになります。そこに暖房器具を使用するとなると、当然ランニングコストが上昇してしまい、結果的に光熱費が高くなってしまいますが、ただ南向きの部屋の場合は、日中の時間帯「晴天」ならば、室内に心地よい日差しが差し込むことから、暖房費を抑える効果が期待できます。
ですので、トータルで考えた場合には、賃貸の部屋は「南向き」が適していると考えられます。
3.暖房費は、工夫次第で節約可能に
夏場と比べると、冬場は部屋にいる時間帯が長くなってしまうことから、どうしても暖房費が高くなってしまい、家計を圧迫させてしまいがちですが、ただ工夫次第では、暖房費を節約することは、十分に可能です。
暖房費の節約方法としては…
・電力会社を見直す
月々の電気料金は「基本料金+従量単価×使用量」となっていますが、今では、お客様が好きな電力会社を選ぶことができ、電力会社によっては「基本料金」が無料のところもあり、従量単価も、電力会社によって異なっているので、もし現在「電気料金が高い」と思った時には、電力会社を見直すというのも、ひとつの手段かも知れません。
・暖房効率を上げる
暖房器具を使用する際、カーテンなどは閉めていますか?
実はカーテンを閉めることによって、室内に暖房が行き渡りやすくなるので、暖房を使用の際には、ぜひカーテンを閉めてから使っていただくと、光熱費を節約することができます。また、室内においても「少しだけ厚着」をすることによって、身体が温まりやすくなりますので、光熱費を簡単に節約することが可能となります。
・お風呂のお湯を少しだけ少なくする
冬場は、夏場と比べて「水道の水が冷たすぎる」こともあるので、ガス消費量が多くなってしまうことから、どうしてもガス料金が高くなってしまいます。賃貸の場合で、プロパンガスが設置されている物件では、ガス単価が高くても「ご入居者様にはガス単価を交渉する権限」がないため、値下げすることは難しくなります。
少しでもガス代を浮かすためには、湯舟にためるお湯の量を「減らす」ことによって、ガス消費量を抑えることができるため、ガス料金を抑えたい方は、ぜひ実践してみてはいかがですか?
また、お風呂の温度が低くなった時「追い炊き」をしたくなりますが、追い炊きをしてしまうと、ガスの消費量が多くなってしまうため、お風呂が沸いたらすぐに入浴し、お子さんがいるご家庭などでは、一緒に入浴することによって、お湯が冷めにくくなるため、効果的です。
4.まとめ
南向きにある賃貸物件の場合、真夏限定においては「暑さを感じてしまう」ものの、それさえ過ぎてしまえば、年間を通じて「過ごしやすい部屋」と言っても過言ではありません。
さらに、冷暖房費を比較してみても、夏場より冬場の方が「ランニングコスト」が多くなってしまいがちになりますが、南向きの部屋は「日差しが入りやすくなる」ことから、暖房器具をフル回転させなくても、快適に過ごせられる可能性が高いので、長い目で見た時には、コストがかかりにくい部屋と言っても過言ではありません。
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