新生活を始めるため、賃貸物件を探されている方は多いと思います。
ここで多くの方が悩んでしまうことと言えば、「部屋探しはいつから開始したほうがいいのか?」
賃貸入居まで「時間がある方」と、「時間がそれほどない方」では、お部屋探しをいつしたほうがいいのか、タイミングが全く違いますし、さらに探し方にも違いが発生してしまいます。
そこで今日のブログは、タイプ別のお部屋探しの方法について、お伝えさせてもらいます。
目 次
1.お部屋探しに時間がある方
お部屋探しに時間がある方には、共通点があると思います。
例えば、これから同棲を開始される方/部屋が手狭になったから住替えを検討される方/結婚や婚約を機に、新居を探している方は、おそらく「今すぐに入居しなければならない」というわけではないと思われます。
(1)お部屋探しは1~2か月前からでOK
入居までお時間がある方は、入居予定日の1~2か月前から準備して頂ければ大丈夫です。
毎年1月~3月は、多くの方がお部屋探しをされることから、賃貸サイト上において「気に入った物件」が見つかったとしても、すぐに部屋が埋まってしまうということは、よくあることなので、入居月を1月~3月以外にずらせられる方は、所謂「繁忙期以外」に入居されることをおススメします。
(2)どうして繁忙期を避けたほうがいいのか?
繁忙期は、多くの方が入居されることから、仲介会社にとっては「最大の書き入れ時」となります。どういう意味かというと、お部屋探しをされている方は「入居申込をされるタイミングで、家賃や初期費用交渉」をされる方が多くいますが、繁忙期に交渉をしても、なかなかうまくいく可能性はあまりないと言っても過言ではありません。
ただ、繁忙期を過ぎてしまうと、お部屋探しをされる方は「少なくなってしまう」ことから、仲介会社としても「可能な限り契約を取りたい」と考えていることから、お客様からの交渉が入った時、何とか頑張ってくれる可能性が高くなります。
ですので、もし入居時期をずらせられる方は、閑散期(特に6~8月)に入居されることをおススメします。
(3)賃貸住替えされる方
現在賃貸物件で生活されている方が、別の賃貸物件に「住み替え」される場合、管理会社を「同じにする」と、入居特典を得られやすくなります。大手管理会社では「同じ管理会社同士における住替え」(県外も含む)をされた場合「仲介手数料が無料、もしくは半額」になりますので、管理会社は変えないほうがオトクですよ!
(4)新築物件に入居したい方
「新生活は新築物件に限る」と考えている方は、募集開始と同時に「お部屋を抑える」必要があります。新築物件の募集開始は、実は建物が完成する前から始まっています。
新築物件は、家賃も初期費用も「高額」にはなっているものの、「費用が高くても入居したい」というニーズは多くありますので、建物が完成する前に「満室」になっていることも珍しくはありません。
入居したいと考えている方は、建物が完成する前に契約しないと、入居することはできない可能性が高くなりますが、ただし建物完成後、募集している部屋に関しては「管理会社も早急に部屋を埋めたい」と考えているので、値引き交渉が通りやすくなります。
実は、建物完成前においては「値引き交渉をしても撃沈」されますが、完成後に部屋が埋まっていないと、管理会社としても「非常に困った問題」となるので、多少ではありますが値引きに応じてくれる可能性が出てきます。
(5)条件に合った複数の部屋を見学する
お部屋探しに時間がある方は、ぜひ「条件に合った複数のお部屋」を見学されることをおススメします。賃貸サイト上に掲載されている部屋は、ここだけの話にはなりますが、少しでもお部屋の印象をよくするため「写真加工」している可能性が高く、サイト内に掲載されている写真と、実際のお部屋の印象が「違っているように見える」ということは、よくあります。
お部屋見学時は、室内の使いやすさはもちろんですが、入居後におけるアフターフォローがどのようになっているのかも、確認する必要があります。特に、物件によっては「24時間管理が有料」となっている物件/24時間管理なのに、トラブル対応が遅いといったところがあります。この点に関しては、見学時に仲介担当者に必ず確認されることをおススメします。
(6)家賃に関して
賃貸物件に入居するとなると、毎月家賃を支払わなければならないので、身の丈以上の部屋に入居してしまうと、家賃支払いがきつくなってしまいます。一般的には「手取り月収の3割以下」に家賃が納まっていれば、入居審査はまず問題がないと言われていますが、ただ住居費以外にも、支出は多くなることから、お部屋探しをされている方は「家賃は抑えたい」と考えているはずです。
ただ、家賃を抑えたいと思うばかりに「家賃帯だけで部屋を決めてしまう」と、入居後大変なことになってしまいます。これは、賃貸業界における「暗黙の了解」となっていますが、一定の家賃帯以下の物件では「入居者及び管理の質が低下しやすい」と言われているので、入居後トラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。
2.お部屋探しに時間がない方
一方、毎月3月中旬に行われる「定期異動」または、急な転勤などで、すぐに違う賃貸物件に入居しなければならない方は、時間との戦いとなります。
(1)大手賃貸サイトで物件検索すると便利
急な転勤が決まり、次のお部屋探しを「今すぐ」しなければならない時には、大手賃貸サイトを活用した物件検索をされると便利です。
賃貸サイト上の検索画面には、様々な条件が提示されていますが、最低限抑えなければならない部分は…
家賃(5000円刻みで入力することができます)
設備面
築年数
エリア
駐車場、駐輪場が併設されているか
(2)管理会社が同じだと、入居特典が得られる
管理会社を変えずに、住み替えをすると、仲介手数料が無料/半額になることもあるので、初期費用を簡単に抑えることができます。
(3)内見予約は必ず行う
繁忙期に急な転勤が決まった時には、お部屋探しをじっくりとしている暇がありません。
見学したい場合には、必ず事前予約をしないと、担当者の空きが全くない事が予想されることから、対応してもらえない可能性が高くなります。
また近年では、オンライン内見に対応している仲介会社も多いですが、お部屋の奥行を確認したい方は、オンライン内見では「把握することは不可能」ですので、現地見学されることをおススメします。
(4)二重家賃問題が発生する
急な転勤があり「住み替えをしなければならない場合」には、今住んでいる賃貸アパートを解約しなければなりませんが、ただどのような事情があったとしても、すぐに解約することは契約上不可能であり、退去連絡は「1か月前」に行うこととなっていることから、旧居と新居の家賃が一時期同時発生する「二重家賃問題」が浮上してきます。
二重家賃問題を少しでも解消するためには、新居先の初期費用=特に前家賃の部分を抑える必要があるため、例えば「家賃が一定期間無料となるフリーレント付き物件」を選ぶ、またはフリーレントをつけてもらえないか、交渉するしか方法はありません。
(5)退去立ち合いは不要の場合が多い
新型コロナウイルス感染対策の一環として、コロナウイルスが流行する前は、管理担当者立ち合いの元「退去立ち合い」を行う必要がありましたが、現在では「退去日前日」までに、室内施錠を行った上で・カギ返還するだけでOKとする管理会社が多くなり、カギ返却後に担当者が室内確認を行い、退去精算を行います。
なお県外に転勤される方は、事前に管理会社にお伝えして頂ければ、お客様が県外に出発するタイミングで、カギ返還して頂く事も可能です。
3.お部屋見学時において気をつけるべき部分
賃貸のお部屋探しをする時、多くの方は「油断」していると思いますが、実はお部屋見学時または仲介店舗来店時において、すでに入居審査が行われています。
仲介店舗/内見された方の中には、そのまま契約手続きを行い、入居される方も多くいますが、賃貸物件においては「一度賃貸借契約が成立」してしまうと、お客様には「借家権」という法的な保護を受けられることになります。
管理会社では、お客様同士におけるトラブルが発生してしまうことを、とても懸念していますが、もしそのような雰囲気を醸し出している方が、入居前にいたのであれば、管理会社としては「入居審査を通すこと」はまずありえません。
このような情報は、全て仲介担当者から報告を受けて、判断していることから、お部屋見学及び仲介店舗来店時において…
サンダルやジャージでの来店や内見
客観的に見ても、服装が汚すぎる
明らかにウソをついている
入居申込時において、ウソ情報を伝える
このような方は、仲介担当者は「まず懐疑的な目」で見てしまい、入居審査をいつも以上に厳しくしています。場合によっては「入居を断られる」こともあり得ます。
また賃貸物件に入居される時には、全ての方(契約者)に入居審査を行ってます。
仲介会社指定の「入居申込書」に、必要事項を記入して頂くと、すぐに審査を行いますが、申込書に「虚偽記載」が発覚すると、担当者は「詳細まで調べて裏付け」をとりますので、虚偽記載をした方においては、一発で入居審査に落ちてしまいます。
4.まとめ
賃貸物件のお部屋探しは、いつ行えばいいのかについては、お客様によって対応が異なってくるので、一概には言えません。
ただお部屋探し行い、入居したとしても、入居先物件が「ハズレ物件」だと、正直がっかりしてしまいますよね?
そこでおススメなのが、お部屋探しをする時には「担当者の意見」をしっかりと聞くことです。担当者は毎日のように「お部屋案内」「募集対応」をしているので「担当者がぜひ入居してほしい物件」は数件ぐらいはストックがあるはずで、また「ここはやめたほうがいいという物件」も正直ありますので、もしお部屋探しをしている時に「疑問に感じた時」には、担当者に相談されることをおススメします。
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